Q.漢方薬の飲み方に決まりはありますか?


エキス剤はできる限り、適量の熱湯で溶かし、飲みやすい温度で服用してください。お湯が用意できない場合は水で服用していただいてかまいません。

丸剤は、溶かさずに、なるべくお湯で服用してください。


煎じ薬は、1日分を煎じるのが基本です。煎じてできた液は冷蔵庫で保存し、服用時はなるべく温めて飲んでください。出かける際は魔法瓶などにつめて携帯してもかまいません。


エキス剤は、直接お飲みいただいてもかまいません。お湯に溶かしての服用が身体も温まるのでベストですが、お湯が用意できず服用タイミングを逃してしまうよりも飲み続けていただくことが大事です。



 Q.漢方薬はどのタイミングで飲めばいいですか。


漢方薬を飲むときは、たいていの場合、1日3回、食間(お腹がすいている時)が指示されています。一番吸収率のよい空腹時に飲むことがベストです。

といっても、このときに飲まなければ効果がないというわけではありません。食間に飲み忘れた場合は食後にずらして、忘れずに服用することが大切です。

空腹時に飲むとかえって気持ちが悪い人は、食後に服用してください。


下剤や睡眠薬は、外出中などに便通があると困る時がありますので、始めは寝る前に服用し、様子をみてください。

ご自身の体調がわかってきたら、服用回数や量を調節して服用してください。

 

 

 Q.漢方薬はどの位の期間飲めば効果が現れますか?


漢方薬は長く飲まないと効かない」などといわれてきたのは、病気が慢性化、あるいは悪化してから服用することが多かったためです。

高血圧症などに使う西洋薬でも、何年も飲み続けるケースもあり、当然漢方でも慢性病では一定の期間が必要となります。


漢方を購入する時の日数の目安は、急性病では1~3日、慢性病では14日が基本で、この分量は「証」に合っているかを確認する目安でもあります。

ただ、1ヶ月飲んでも自覚症状が全く取れない・何の改善も時には、薬が合っていないこともありますので、ご相談下さい。


軽い風邪などの急性病では、証が合えば一服で効果のでる場合もあります。

 

 

Q.西洋薬と併用してもいいですか?


西洋薬と漢方薬の組み合わせで禁忌というものは基本的にはありません。

ただし、西洋薬と漢方薬の作用が相反する場合、薬効が弱まったり、もしくは効果が高まったりする場合があるので、併用する前に医師に相談してください。